岩井俊二『Undo』の結末と考察!豊川悦司×山口智子が紡ぐ愛の狂気
約47分という中編作品でありながら、『Undo』が今なお映画史に残る傑作として語り継がれている大きな要因は、その卓越した美意識にあります。フィルム特有の粒子感と淡く青みがかった光のライティングは、90年代の岩井俊二作品を象徴するスタイリッシュな質感に満ちています。
そして映像と完璧な調和を見せるのが、岩井作品の盟友であるRemedios(レメディオス)の手がけた音楽です。繊細で透明なアコースティックの響きとどこかノスタルジックなメロディが、緊縛というアブノーマルに見えがちなテーマを、純度の高い詩的なアートへと昇華させています。
豊川悦司の抑制された色気と憂い、山口智子の圧倒的な感情の揺らぎが、Remediosの旋律に乗って観客の感性を直接揺さぶります。
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