耳垢をごっそり取る方法とは?綿棒Ngの理由とプロ推奨の耳掃除術

耳垢をごっそり取る方法とは?綿棒Ngの理由とプロ推奨の耳掃除術の詳細について、専門知識を詳しくお届けします。

「耳垢をごっそり取る方法」を検索する人の多くが、日常的に綿棒や市販の金属製耳かきを使用しています。しかし、綿棒による耳掃除をやってはいけない理由は、外耳道の構造そのものにあります。外耳道の直径はおよそ7〜9mm程度しかありません。一般的な綿棒の先端を挿入すると、耳垢を掻き出す隙間がなく、ピストンのように耳垢を鼓膜の方向へ押し込んでしまいます。

耳の穴の入り口から約3分の1(外側約1〜1.5cm)を「軟骨部外耳道」と呼び、耳垢腺や皮脂腺が存在して耳垢が生成されるのはこの部分だけです。その奥にある「骨部外耳道」には腺組織が存在せず、通常は耳垢が溜まることはありません。綿棒を深く差し込む行為は、本来存在しないはずの骨部外耳道や鼓膜の直前まで耳垢を無理やり送り届けてしまう行為に他なりません。

さらに深刻なのは、押し込まれた耳垢が皮膚の代謝物と混ざり合って固まり、聴覚を塞いでしまう耳垢栓塞の症状です。集音器メーカーのオリーブユニオンが公開した医療解説データによると、無理にごっそり取ろうと刺激を繰り返すことで、外耳道の皮膚にカビが生える「外耳道真菌症」や、骨が破壊される「外耳道真珠腫」といった難治性の疾患を引き起こす事例も報告されています。爽快感を求めた行為が、結果として専門医による治療を要する事態を招いているのが現場の実情です。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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