新喜劇座長の系譜と新体制の深層!看板を背負う表現者たちの覚悟

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2000年代半ばから2010年代にかけて新喜劇の全国的な知名度を飛躍的に押し上げた立役者が、小籔千豊であることは論を俟たない。小籔は東京のメディアへ積極的に進出し、独自の鋭利なトーク力をもって新喜劇のブランド価値を再定義した。彼が残した「新喜劇は高度な職人芸である」という言説は、それまで一段低く見られがちだった大衆演劇に対する世間の認識を根底から覆した。

その強烈なリーダーシップを引き継ぎ、劇場の熱狂をさらに加速させたのがすっちーだ。「すち子」という強烈無比なキャラクターを軸に、客席を巻き込む飴撒きパフォーマンスや吉田裕との阿吽の呼吸による掛け合いを確立。緻密な人間観察に基づいたキャラクター造形と、共演者の魅力を極限まで引き出すプロデュース能力で、なんばグランド花月の空気を完全に掌握した。

さらに2017年、酒井藍が劇団史上最年少、かつ初の女性座長として就任したことは、歴史的なパラダイムシフトとなった。「ブーブー、ブーブー、私、人間ですねん」に代表される愛嬌あるフォルムと抜群のリズム感。女性座長の誕生は、男性優位と見なされがちだった関西喜劇界のガラスの天井を打ち破り、劇団内に多様性と柔らかな包容力をもたらす決定打となったのである。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

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