メガネレンズの外し方をプロが伝授!破損を防ぐ安全な手順と注意点
フレームの素材や構造によって、レンズ固定のメカニズムは全く異なります。手持ちの眼鏡がどのタイプに属するかを正確に見極め、それぞれに適したアプローチを取りましょう。
1. メガネレンズの外し方 セルフレーム(アセテート・TR-90等)
セルフレーム(アセテートやセルロイド、軽量なTR-90樹脂など)は、樹脂自体の弾性を利用してレンズを嵌め込んでいます。外し方の基本手順は以下の通りです。
まず、眼鏡を両手でしっかりと保持します。破損を防ぐ最大のコツは、「外したい側のリムの上下(ブロー部分とアンダーリム部分)」を人差し指と中指でしっかり挟み込むことです。決してブリッジ(左右レンズの中央部)だけを掴んで作業してはいけません。ブリッジがねじれて白化(破断の前兆)する原因になります。
次に、眼鏡の裏面(テンプル側)から、親指の腹をレンズの「耳側の上部」または「耳側の下部」に当てます。人差し指でリムを少し外側へたわませるように支えながら、親指で前側(表面方向)へクイッと押し出します。パチンという小さな手応えとともに、レンズの一端が溝から浮き上がります。一箇所が浮けば、あとは手で優しく引き抜くだけで外れます。
2. メガネレンズの外し方 メタルフレーム
チタンや合金などのメタルフレームは、樹脂のような弾性変形がほとんど期待できません。メタルフレームは、智(テンプルの付け根)の近くにある「ネジ留め(リムロック)」によってレンズを締め付けています。
メタルフレームのレンズを外す際は、絶対に指で押し出そうとしてはいけません。リムが伸びて歪むと二度と元の形状に戻らなくなります。必ず「眼鏡用の精密マイナスドライバー」を用意し、リムロックのネジを反時計回りに1〜2回転ほど緩めてください。完全にネジを抜き取ってしまうと紛失の原因になるため、レンズがカタカタと動く程度に緩めるのがコツです。隙間ができれば、レンズは抵抗なく自然に外れます。
3. メガネレンズの外し方 ナイロール(ハーフリム)
下半分または上半分に枠がなく、細いナイロン糸(テグス)でレンズを吊り下げて固定しているのがナイロールフレームです。オフィスユース等で高い支持を得ている構造ですが、テグスを無理に引っ張ると切断事故につながります。
ナイロールの外し方は、薄いリボンや荷造り用PPバンドの切れ端、あるいは丈夫なセロハンテープの端をテグスとレンズの間に滑り込ませる方法が最も確実です。レンズ中央の下部にあるテグスにリボンを引っ掛け、真下に向かって適度なテンションをかけながら、もう片方の手でレンズを上枠の溝から斜め下に抜き取ります。糸を過度に横へ引っ張ると、レンズの側面に施された細い溝(ヤゲン溝)が欠ける恐れがあるため注意が必要です。
4. JINSやZoffの超軽量樹脂フレームを扱う際の留意点
JINSの「Airframe」やZoffの「Zoff SMART」に代表されるポリエーテルイミド(PEI)やポリアミド樹脂は、極めて高い復元力を持ちます。これらは折れにくい反面、リムの溝が深く設計されている場合があり、一般的なアセテートよりも「レンズが外れにくい」傾向があります。メガネレンズが外れない時の対処法として、指先を滑り止めマットやマイクロファイバークロスで覆い、摩擦力を高めて垂直方向の力を逃がさないようにするのがポイントです。