トランプの若い頃は映画俳優並み?昔の写真と経歴に隠された光と影
ネット上の美談やファンコミュニティでは、しばしば「トランプは自らの才能と美貌、弁舌だけでゼロから大富豪へと成り上がった」と語られがちです。しかし、報道各社による詳細な調査報道は、そのナラティブの陰にある事実を浮き彫りにしています。
ニューヨーク・タイムズ紙が膨大な税務記録をもとに暴いた2018年の調査報道(ピューリッツァー賞受賞)によると、トランプは3歳の頃から父の不動産帝国から巨額の資金援助を受け取っており、青年期から生涯を通じて受け取った資金額は、現在の貨幣価値にして少なくとも4億1,300万ドル(約600億円以上)にのぼると指摘されています。彼が主張し続けた「父からの100万ドルの借金を返済して独力で築いた」というストーリーは、多分に演出された神話でした。
さらに、1980年代末から1990年代にかけては、アトランティックシティのカジノ事業や航空会社事業などで巨額の負債を抱え、関連企業が連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を計6回申請しています。彼の真の凄みは、「ビジネスで絶対に失敗しなかったこと」ではなく、「莫大な失敗を犯してもなお、メディアと大衆の前で『大成功者』のポーズを崩さず、ブランド価値を回復させたメンタルの強靭さ」にあります。
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