桜餅の葉っぱは食べる?剥がす?老舗和菓子店が明かす真相と作法
端的に結論から述べると、桜餅の葉っぱを食べるか剥がすかは「食べる人の好み」に委ねられており、どちらを選んでも作法上の間違いではありません。格式高い茶席や会席料理の場であっても、葉を剥がして残すことが無作法とされることはなく、逆に葉ごと食したからといって行儀が悪いと咎められることもないのです。
しかし、和菓子づくりの現場に目を向けると、興味深い事実が浮かび上がります。桜餅の発祥とされる東京・向島の老舗「長命寺 桜もち(山本や)」をはじめとする伝統ある名店では、「葉を外して召し上がっていただくこと」を推奨しているケースが少なくありません。この公式見解を知った人々から「えっ、本来は食べないものだったの?」「今までずっと食べていたけれど間違いだったのか」という驚きの声が広がり、ネット上で「実は食べない方がいい」という言説へと派生していきました。
名店が葉を外すことを勧める最大の理由は、桜の葉本来の役割が「香りづけ」と「餅の乾燥防止・衛生維持」にあるからです。決して「人体に毒だから食べてはいけない」という理由ではありません。職人が丹精込めて炊き上げた餡と生地の風味を最大限に味わうために、葉の塩気や繊維質が強すぎると感じた場合は外して食べるのが理にかなっている、というのが老舗の意図です。
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