低タンパク食の真実と実践法|腎臓を守る食事制限の盲点とは
私たちが食事から摂取したタンパク質は体内で分解・吸収され、筋肉や臓器の材料として使われた後、尿素窒素などの老廃物(窒素化合物)へと変化します。この老廃物を血液中からろ過して尿として体外へ排泄する役割を担っているのが腎臓です。腎機能が低下している状態で過剰なタンパク質を摂取し続けると、腎臓のろ過装置である糸球体に過度な圧力がかかり、残された腎組織の疲弊と破壊を加速させてしまいます。
慢性腎臓病(CKD)の食事制限において低タンパク食が重視されるのは、老廃物の産生量そのものを抑え、糸球体内圧を低下させることで腎機能の保護を図るためです。さらに、老廃物の蓄積によって生じる尿毒症症状の出現を抑え、透析導入を大幅に遅延させる効果が数多くの臨床データで実証されています。
とくに近年増加傾向にある糖尿病性腎症の食事療法においても、病期の進行(微量アルブミン尿期から顕性腎症期以降)に応じて適切なタンパク質制限と血糖コントロール、血圧管理を三位一体で行うことが治療指針として明記されています。
タグ:
https://3tex.com/review-manga/5943763/