「幻のガラス」パート・ド・ヴェール徹底解剖!秘伝技法と市場価値
歴史の扉を数千年ほどさかのぼると、この技法の原点にたどり着く。紀元前15世紀頃の古代エジプトやメソポタミアにおいて、ファラオの身飾品や儀式用の小壺を造るために考案されたのが最初期のかたちだ。粘土で作った型に砕いたガラス原料を詰め、炉で熱して固める試みは、当時としては最先端のハイテク技術だった。
しかし、紀元前1世紀頃に「吹きガラス技法」が発明されると状況が一変する。短時間で大量のガラス器を効率よく成形できる吹きガラスの台頭により、手間と時間がかかりすぎる古代の手法は急速に途絶えた。文献すら残されず、ただ発掘された出土品だけがその存在を無言で証明する「途絶えた秘術」となったのだ。
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