南国の夜に息づく欲望と暗黙の規律、鹿児島ハッテン場の現在地
ネオンが煌めく天文館のメインストリートから路地裏へ一本入ると、街の表情は一変する。かつて日本の各地で花開いたゲイ・サブカルチャーの拠点は、大都市圏だけでなく地方の中核都市にも独自の根を張ってきた。鹿児島市においても例外ではなく、夜間経済を支えるナイトタイムエコノミーの周縁に、公然の秘密として共有されるクルージングスポットが存在し続けてきた歴史がある。
商業施設の再開発が進み、監視カメラの台数が増加したことで、かつて「現場」と呼ばれた屋外スポットの多くは淘汰された。だが、場所が消えれば欲望も消えるわけではない。人が集まる地点は、都市の再編に合わせて巧妙に移動し、より目立たない場所へと潜伏しているのが実態だ。
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