トラック野郎 熱風5000キロ徹底解剖!名勝負と制作秘話の真相
本作を語る上で欠かせないのが、主要キャスト陣の圧倒的な熱量です。
マドンナ役の小野みゆきは、当時「資生堂サマーキャンペーン」のモデルとして爆発的な脚光を浴びていた直後の映画出演でした。小麦色の肌と野性的な美しさは、歴代マドンナの中でも異彩を放っており、素朴な信州の風景の中で鮮烈なコントラストを生み出しています。桃次郎の純情を受け止めつつも自立した女性像を見事に演じ切りました。
そして桃次郎の好敵手を演じた地井武男の名演は特筆に値します。「ノサップの松」という荒々しいキャラクターの奥底に秘められた哀しみと漢気(おとこぎ)を、鋭い眼光と重厚な佇まいで表現。菅原文太との激突シーンは、東映ヤクザ映画の血統を感じさせる迫真のテンションを生み出しました。
もちろん、愛川欽也演じるジョナサンの家族愛とコミカルな騒動、春川ますみ演じる妻・君江との絶妙な掛け合いは健在。主題歌「一番星ブルース」(菅原文太・愛川欽也)や劇中を彩る挿入歌が、男たちの哀愁を完璧に際立たせています。
タグ:
https://luytbedden.nl/mudlink/2390971/