「海外では〜」出羽守現象の心理構造とネット言論の歪みを解剖
なぜ今、この現象はこれほどまでに激化しているのだろうか。その背景には、プラットフォームの経済構造と人々の承認欲求が複雑に絡み合っている。X (旧Twitter)やYahoo! JAPANのニュースコメント欄を開けば、過剰に単純化された「日本批判」と、それに対する猛烈な反発が日夜繰り広げられている。短尺でインパクトのある主張ほどインプレッションを獲得しやすい環境が、極端な言説を加速させる煽り火となっているのだ。
海外の特定の制度だけを切り取り、「それに比べて日本は遅れている」と断じる投稿は、投稿者自身の知性や先進性を演出するための手軽なツールになり果てている。自分の主張に権威を持たせるため、海の向こうの看板を借りてくる。その背後にあるのは、自身の意見だけでは他者を納得させられないという焦燥感と、SNS上で優位に立ちたいという欲望にほかならない。
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