すすきのホテル事件の真相と裁判の現在|一家の歪な関係と不可解な動機を解く
札幌地裁では、刑事責任能力の争点や各被告の関与度合いを精査するため、瑠奈被告、修被告、浩子被告の公判が分離して進められました。とりわけ先行して開かれた母・浩子被告の公判では、自宅浴室で行われた異様な損壊儀式の録画データや、家族間の生々しいLINEのやり取りが法廷で再生され、傍聴席に戦慄が走りました。
浩子被告は法廷で、「娘が何をしようとしているのか止められなかった」「頭部を浴室に置くことを拒絶すれば、娘が自ら命を絶つか両親を攻撃するのではないかと恐怖した」と供述。死体遺棄幇助の故意を一部否認し、弁護側は無罪または寛大な処分を求めました。一方で検察側は、持ち帰られた頭部の腐敗防止を指示するなど積極的に現状を容認していた証拠を挙げ、厳罰を要求しています。
特に瑠奈被告に関しては、逮捕直後から約半年間に及ぶ鑑定留置が実施されました。弁護側は複数の人格が存在する「解離性同一性障害」や重度の精神障害を主張し、責任能力を完全に問えない状態にあったと展開。一方、検察側は凶器の事前準備、変装用具の調達、現場ホテルの防犯カメラを回避するような行動計画性から、完全責任能力、あるいは限定責任能力にとどまるとして厳しく追及しています。
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