「ポケモンと人間が結婚」は公式設定?ミオ図書館の昔話と真相を徹底解剖

「ポケモンと人間が結婚」は公式設定?ミオ図書館の昔話と真相を徹底解剖について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

この記述は日本国内で大きな話題を呼びましたが、海外ローカライズ版をプレイした海外プレイヤーとの間で、長年認識のズレが生じる原因にもなりました。英語圏をはじめとする海外版『Pokemon Diamond and Pearl』では、該当の文章が大幅にマイルドな表現へとローカライズ(改変)されていたためです。

実際に日本語版と英語版のテキストを比較すると、その意図的な変更が浮き彫りになります。

【日本語版原文】

「むかしは ひとも ポケモンも おなじだったから ひとと けっこんする ポケモンも いたし ポケモンと けっこんする ひとも いた」

【英語版テキスト(Sinnoh Folk Story 3)】
"There once were Pokémon that became very close to humans.
There once were humans and Pokémon that ate together at the same table.
It was a time when there existed no differences to distinguish the two."
(かつて人間に非常に親しいポケモンがいた。かつて同じ食卓で食事を共にする人間とポケモンがいた。2つの存在を区別する違いが存在しなかった時代のことである)

海外版では「結婚(marry)」という直接的な単語が完全に排除され、「非常に親しくなった」「同じ食卓を囲んだ」という共生の描写に置き換えられています。これは、欧米市場におけるレーティング審査機関(ESRBやPEGI)の厳格な基準や、キリスト教的倫理観に基づく「人間と異種族・獣との婚姻(異類婚姻譚)」に対する宗教的タブー感に配慮した結果です。

日本においては『鶴の恩返し』や『狐女房』に代表される異類婚姻譚が昔話として自然に受け入れられる土壌がありますが、海外展開を前提としたグローバルな商品設計においては、センシティブな表現として慎重に差し替えられた経緯があります。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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