ダックスフンドの寿命は何歳?20歳超えの秘訣と病気リスク徹底解剖
愛犬の寿命を脅かすリスクを排除するには、彼らがどのような疾患で命を落としているのか、統計的な現実を直視しなければなりません。獣医医療現場の症例集計および保険会社の支払いデータから導かれる、ダックスフンドの死因ランキングは以下の順位で推移しています。
不名誉な第1位を占めるのは悪性腫瘍(がん)です。リンパ腫、血管肉腫、乳腺腫瘍などが高齢期に多発し、全体の約3割の死因を占めます。続いて第2位が僧帽弁閉鎖不全症をはじめとする心臓疾患、第3位が体内の老廃物を濾過できなくなる慢性腎不全となっています。これらは小型犬全般に見られる死因の上位構成ですが、ダックスフンド特有の致死的リスクとして看過できないのが、合併症を伴う内分泌疾患です。
特に注意を要するのが、副腎皮質ホルモンが過剰分泌されるクッシング症候群の症状です。「水を異常にたくさん飲む」「おしっこの回数と量が激増する」「食欲が異常に旺盛になる」「お腹だけがポッコリと膨らむ」といった兆候は、飼い主が単なる加齢による変化と見過ごして放置しがちです。しかし、この疾患は免疫力の著しい低下を招き、重篤な感染症や血栓症、糖尿病の併発を引き起こして命を奪う危険性を孕んでいます。
そして、ダックスフンドを語るうえで避けて通れないのが椎間板ヘルニアの予防です。軟骨異形成犬種であるダックスフンドは、遺伝的に椎間板の変性が若齢期から始まります。ヘルニア自体は直接の死因にはならないものの、重症化してグレード5(深部痛覚の消失)に至ると、自力排泄が困難になり尿毒症を引き起こしたり、最悪の場合は進行性脊髄軟化症を併発して呼吸麻痺により数日で死に至るケースが存在します。段差の上り下りを防ぎ、床に滑り止めマットを敷き詰める環境整備は、単なるケガ予防ではなく寿命そのものを左右する生命防衛策です。