阪神淡路大震災の活断層はなぜ動いた?野島断層と直下型の真相
Q1:阪神淡路大震災を起こした活断層は、現在は完全に沈静化しているのですか?
A1:震源となった野島断層自体は、1995年の破壊によって長年蓄積された歪みが解放されたため、活動周期(約1,000〜2,000年)から考えて当面の間は巨大地震を起こす可能性は極めて低いと評価されています。ただし、淡路島から神戸市街地を経て北東へと続く「六甲淡路島断層帯」全体で見ると、神戸市北東部や須磨断層周辺など、1995年に割れ残った区間の地殻歪みについては引き続き観測が続けられています。
Q2:なぜ活断層から離れた場所が「震度7の帯」になったのですか?
A2:硬い六甲山の岩盤と、市街地が広がる軟弱な平野部の境目で地震波が反射・屈折して重なり合った「盆地端部効果(エッジ効果)」によるものです。さらに、古い木造住宅を壊しやすい「周期1〜2秒のキラーパルス」が集中的に発生したため、断層直上よりも少し南側の帯状エリアで家屋の倒壊が激増しました。
Q3:近畿地方で今後最も警戒すべき活断層はどこですか?
A3:政府の地震調査委員会による長期評価において、今後30年以内の地震発生確率が2〜3%という「Sランク(最も高いグループ)」に指定されているのが「上町断層帯」です。大阪平野の中央部、豊中市から大阪市中心部(上町台地西縁)を経て岸和田市に至る全長約42キロメートルの断層帯であり、万が一M7.5クラスが起きれば大阪都市圏に甚大な直下型被害をもたらすと予測されています。
Q4:活断層の真上にある土地は家を建ててはいけないのですか?
A4:現在の日本の建築基準法では、活断層の直上であることを理由に建築を一律禁止する規制はありません(一部自治体の条例による配慮指針を除く)。しかし、断層直上では地面そのものが左右や上下に数メートル引き裂かれる「地表地震断層」が現れる可能性があり、どれほど頑丈な免震・耐震工法でも建物の基礎が破断する恐れがあります。自治体の活断層マップや地盤サポートマップを事前に確認し、断層トレース直上を避けることが防災上の鉄則です。