なぜヒライは九州を席巻するのか?ちくわサラダと名物カツ丼の真価
熊本・福岡で愛される「お弁当のヒライ」の人気の秘密とは何なのか。その核心は、「できたて・手作り・驚きの低価格」を徹底しながら、コンビニエンスストアと大衆食堂、総菜店を融合させた独自の店舗構造にあります。
なかでも全国的な知名度を誇る名物「ちくわサラダ」は、1970年代にヒライの厨房でパート従業員のアイデアから生まれた発祥の味です。ちくわの穴にポテトサラダをぎっしりと詰め込み、天ぷら粉にくぐらせてカラリと揚げたこの総菜は、一口かじればサクサクの衣、プリッとしたちくわの弾力、そしてホクホクとしたマヨネーズ風味のポテトサラダが絶妙なハーモニーを奏でます。「安くてボリュームがあり、おかずにも酒の肴にもなるものを」という現場の発想から生まれたこの一品は、今や熊本県内のみならず九州全域を代表する郷土の味として定着しています。
さらに、ヒライの強みは「弁当屋」でありながら、店内に本格的な厨房と客席スペース(お食事処)を構えている点にあります。作り置きの弁当を買って帰るだけでなく、券売機で食券を買い、その場で茹で上げられたうどんや揚げたての丼を味わえる体験が、ドライバーや近隣住民の日常に深く溶け込んでいます。
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