空の上には何がある?高度1万Mで起きる驚愕の現象を徹底解説
一般の大型ジェット旅客機が巡航する高度約10,000〜12,000メートル(約33,000〜40,000フィート)の上空は、私たちが地上で体感する自然環境とは根本的に異なる極限領域です。この高度における外気温はマイナス50℃〜マイナス56.5℃前後に達し、大気圧は地上の約20〜25%(約0.2〜0.25気圧)まで激減します。
酸素濃度自体は大気全体の約21%で地上と変わりませんが、空気そのものの密度が極端に薄いため、人間が生身のままこの環境に放り出された場合、血液中の酸素が瞬時に奪われ、わずか15秒〜30秒程度で意識を喪失します。また、上空には「ジェット気流(偏西風)」と呼ばれる時速200〜300kmを超える超高速の風の帯が蛇行しており、航空機の運航計画や飛行時間に甚大な影響を与えています。
さらに見逃せないのが宇宙放射線の存在です。地上は大気の厚い層と地球磁場によって宇宙からの放射線が遮蔽されていますが、高度1万メートルでは大気の盾が薄くなるため、地上の数十倍から100倍程度の被ばく線量(1時間あたり約3〜5マイクロシーベルト)を計測します。極限の静寂が広がるように見える空の上は、実は物理的に極めて過酷なエネルギーが交錯するフロンティアなのです。
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