沖縄尚学の監督・比嘉公也はなぜ勝てる?甲子園を制す「対話型指導」の真相
昭和や平成の指導像とは一線を画す。トップダウンの一方的な命令は、現在の沖縄尚学のベンチには存在しない。練習中、監督は頻繁に選手に問いかける。「今のカウントで、なぜその球種を選んだ?」「次の配球はどう組み立てる?」。安易に答えを与えるのではなく、選手自身に思考のプロセスを歩ませるのだ。
この「対話型指導」こそが、甲子園という修羅場での土壇場の強さを生む。満員の観客席が揺れる歓声の中で、ベンチからの指示を待っていては手遅れになる。グラウンド上で瞬時に状況を判断し、味方同士で声掛けを行い、戦術を修正する自立心。日々の生活態度や学業も含め、一人の人間としての誇りを培う姿勢が、勝負どころでの底力となって結実する。
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