ミッチー・サッチー騒動はなぜ起きた?裁判・逮捕・現在を完全解説
「あたしはね、曲がったことが大嫌いなんだよ!」——浅香光代氏の歯に衣着せぬ啖呵(たんか)が電波に乗ったのは、1999年3月30日のことでした。ラジオ番組『浅香光代の言っていいかしら』において、浅香氏が名指しこそ避けたものの、野村沙知代氏の傲慢な態度や舞台関係者への不条理な振る舞いを痛烈に批判したことが、すべての始まりです。
事の発端は、二人が共演した舞台の現場にありました。浅香氏側の証言によると、沙知代氏が重鎮俳優やスタッフに対して挨拶をしないばかりか、取り巻きを連れて楽屋を占拠し、演出に理不尽な口出しを重ねて現場の規律を乱したとされています。浅香氏は浅草仕込みの義理人情と礼儀作法を重んじる下町気質であり、対する沙知代氏は歯に衣着せぬ直言とアメリカ仕込みを自認する強烈な自己主張を売りにしたキャラクターでした。水と油の二人が激突するのは必然だったといえます。
このラジオ発言を契機に、元フィギュアスケート日本代表の渡部絵美氏が「私もサッチーから理不尽な嫌がらせや脅迫めいた発言を受けた」と名乗りを上げ、批判の輪は急速に拡大しました。続いて歌手の十勝花子氏、料理研究家の神田川俊郎氏、さらにはコロンビア・トップ氏ら多彩な著名人が次々と参戦。連日、民放各局のワイドショー番組(『情報ツウ』『ルックルックこんにちは』『スーパーモーニング』『ザ・ワイド』など)が放送時間の半分以上をこの話題に費やすという、空前絶後のメディアスクラムが形成されたのです。
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