体のあちこちが痛い更年期の真相|リウマチ・線維筋痛症との鑑別と最新治療
Q1:整形外科のレントゲンで「異常なし」と言われましたが、本当に更年期が原因でしょうか?
A1:更年期が原因である可能性が極めて高いと言えます。X線撮影(レントゲン)は主に骨の変形や骨折を映し出す検査であり、更年期に生じる「滑膜の微細な炎症」「腱の滑走性低下」「自律神経の乱れによる中枢性の痛み」はレントゲンには一切写りません。骨に異常がないこと自体は好ましい結果ですので、次のステップとして更年期外来や女性外来を標榜する婦人科を受診し、ホルモンバランスの評価を行ってください。
Q2:ホルモン補充療法(HRT)を始めると、関節痛はどれくらいの期間で軽快しますか?
A2:個人差はありますが、臨床的には投薬開始後2週間から1ヶ月程度で関節のこわばりが和らぎ始め、2〜3ヶ月継続することで日常的な動作時の痛みが大幅に軽減する方が大半を占めます。もし2〜3ヶ月服用を継続しても痛みが全く変化しない場合は、更年期以外の原因(自己免疫疾患や神経障害など)が隠れている可能性を考慮し、再精密検査を行う必要があります。
Q3:痛みが強いときは、無理にでも運動したほうが良いですか?それとも安静にすべきですか?
A3:急性期の激しい痛みや関節の腫れ・熱感がある間は、局所の安静が最優先です。無理な負荷をかけると腱鞘炎などを併発する恐れがあります。ただし、激痛が落ち着いた慢性期においては、完全に体を動かさないでいると関節が固縮し、かえって痛みが悪化します。痛まない範囲でのゆっくりとしたストレッチ、ラジオ体操、ぬるめのお湯に浸かりながらの手指のグーパー運動など、血流を促す低強度のセルフケアを少しずつ取り入れるのが効果的です。
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