鈴木保奈美が明かす東京ラブストーリーの真実|名台詞秘話と現在
『東京ラブストーリー』を語る上で欠かせないのが、柴門ふみの原作漫画と坂元裕二脚本によるドラマ版の大胆な相違点です。原作コミックにおける赤名リカは、より型破りで既成概念に縛られないアナーキーな存在として描かれており、物語の後半ではカンチ以外の子を身ごもるという衝撃的な展開を辿ります。
一方、プロデューサーの大多亮や脚本の坂元裕二らが目指したのは、痛烈なまでの「純愛の切なさ」でした。妊娠のエピソードを排し、愛媛県のロケ地(久万中学校の柱に刻んだ二人の名前や、梅津寺駅のホームに残されたハンカチ)を舞台に描かれた最終回の別れは、視聴者の心を激しく揺さぶりました。
原作のリカがカンチの人生を通過していく風のような存在だったのに対し、ドラマ版のリカは「カンチの心に一生消えない爪痕を残す永遠の恋人」として昇華されました。約束の電車より一本早い電車に乗って去るリカの潔さは、迎合しない強い女性像として平成初期の社会に決定的なインパクトを与えたのです。
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