仮面ライダーがバイクに乗らない真相|道交法と撮影規制の裏側を徹底解明
「仮面ライダー」の歴史は、そのまま国内二輪メーカーの発展史でもあります。劇中に登場するスーパーマシンは、市販の量産車に高度なFRP(繊維強化プラスチック)カウルや装飾を施して生み出されてきました。特にシリーズを通じて制作現場を支え続けてきたのが、本田技研工業(ホンダ)の全面的な車両提供と技術支援です。
原点となる1971年の初代『仮面ライダー』において、旧サイクロン号のベース車両にはスズキ・T20(空冷2ストローク2気筒250cc)が使用されました。フルカウルを装着した圧倒的なスタイリングは当時の子どもたちを熱狂させましたが、ステアリング切れ角が極端に狭く、低速トルクが不足していたため、スタント撮影には過酷を極めました。そこでオフロード走行に特化した改良型サイクロン号としてホンダ・SL350が導入され、ここから半世紀以上に及ぶ東映とホンダの強力なタッグが始まります。
以下は、各時代を代表する主役ライダーのマシンとベース車両、そして制作当時の技術的特徴をまとめた比較データです。
平成初期の『クウガ』や『アギト』では、ホンダや海外トライアルメーカーの協力のもと、成田匠氏をはじめとする全日本トップクラスのトライアルライダーがスタントを担当し、特撮番組の枠を超えたライディングテクニックが映像に焼き付けられました。しかし年代が進むにつれ、ベース車両の排気量や車体重量が大型化する一方で、安全管理の観点からアクロバティックな実走は制限されていきます。
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