個人年金に入らない方がいい決定的な理由|新Nisa時代の落とし穴
大手ネット掲示板やSNS、知恵袋のマネー相談コミュニティには、個人年金保険に加入した契約者からの悲痛な叫びが日々投稿されています。筆者が取材した都内在住の40代会社員A氏(IT関連勤務)の手記は、まさに典型的な失敗例を浮き彫りにしています。
「新入社員時代、職場に出入りしていた大手生保の外交員から『若いうちから確定給付型の年金に入れば将来安泰。毎月1万5,000円天引きだから勝手に貯まる』と勧められ、疑いもせず加入しました。契約から18年が経過した今、口座の試算表を見て愕然としました。これまで払い込んだ総額は約324万円。満期の60歳まであと20年近く払い続けても、受取額は360万円程度。年利換算するとわずか0.4%です。同僚が新NISAやiDeCoで複利運用の恩恵を受け、資産を大きく伸ばしている中、自分のお金は四半世紀以上も死に金になっていたと気づきました」
さらにA氏を追い詰めたのが、途中解約の壁でした。資金を新NISAに振り替えようと保険会社に問い合わせたところ、提示された解約返戻金は約290万円。30万円以上の元本割れが生じることが判明したのです。「今解約すれば数十万円の損が確定する。しかしこのまま持ち続けてもインフレで価値がすり減るだけ。八方塞がりの罠に掛かった気分だ」とA氏は悔しさをにじませます。
FP相談の現場でも「親が加入していた古い高利率(予定利率5.5%超の通称『お宝保険』)のイメージを引きずり、低金利期に加入した20代〜30代が後悔して相談に来る」ケースが頻発しています。過去の成功体験が世代間で誤って継承された結果、現役世代が深刻な機会損失を背負わされている構図が浮かび上がります。
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