小学校理科の学習指導要領を徹底解剖!改訂の真相と授業改革

小学校理科の学習指導要領を徹底解剖!改訂の真相と授業改革にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

現場の指導計画を具体化するうえで、避けて通れないのが「各学年で何を教え、どう評価するか」という設計です。新学習指導要領では、指導内容が「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」の4つの柱(指導要領上の大枠としては「A物質・エネルギー」「B生命・地球」等の整理)で系統的に整理され、小・中・高等学校を見通した学びの連続性が強く意識されています。

以下の表は、各学年の代表的な単元構成、重点となる問題解決の視点、そして「観点別学習状況の評価規準」における着眼点を比較整理したものです。

学年主要単元一覧(抜粋)問題解決の主たる視点編集部の見解・評価の急所第3学年身近な自然の観察、風やゴムのはたらき、光と音の性質、磁石の性質、電気の通り道、物と重さ比較(差異点・共通点の把握)生活科からの接続期。「前と何が違うか」「仲間分けするとどうなるか」を児童自ら言葉にできているかが思考の評価基準となる。第4学年季節と生物、天気の様子、雨水の行方と地面、金属・水・空気の性質、人の体のつくりと運動、月と星関係付け(時間や空間、要因の連動)気温と生き物の活動、水蒸気と空気の状態など、目に見えない変化を時間的・空間的な関係から推論できているかを見取る。第5学年植物の発芽・成長・結実、メダカのたんじょう、天気の変化、流れる水のはたらき、物の溶け方、振り子条件制御(変える条件と揃える条件)対照実験の設計が最重要。「なぜ他の条件を揃えなければならないのか」を論理的に説明できる児童を高く評価する規準設定が必須。第6学年ものの燃え方、植物の気孔・蒸散、人体(呼吸・消化・循環)、生物と環境、てこの規則性、電気の利用、地層多面的・総合的考察(複合要因の分析)得られた複数の実験結果から矛盾なく結論を導き、日常生活や環境保全へと視野を広げる「主体的な態度」が試される。

特に現場の教師を悩ませているのが、平成31年の中央教育審議会答申を経て導入された「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という新3観点評価です。かつての「関心・意欲・態度」のように挙手の回数やノートの丁寧さといった主観的・情緒的な指標で採点することは厳しく戒められており、ワークシート上の記述の深化や、自らの予想を実験結果に照らして修正・再検討する「粘り強い追究のプロセス」を客観的に評価することが求められています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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