日光の三猿に隠された真実!全8面が語る人の一生と4匹目の謎
日光東照宮の表門をくぐり、左手に進むと現れる素木造りの建物が、神に仕える神馬(しんめ)をつなぐ神厩舎(しんきゅうしゃ)です。東照宮の建造物群の中で唯一の素木(白木)造りであり、その長押(なげし)部分に配置されているのが、猿をモチーフにした8枚の彫刻です。
多くの観光客は、西側の正面に位置する「三猿」の前で記念撮影をして次のスポットへ移動してしまいます。しかし、この彫刻群の真の価値は左から右へと時系列で展開する8つの絵巻物のような連作構造にあります。日光東照宮の社伝および彫刻研究者の解析によると、この8面は「人間が生まれてから親になり、次の世代を育てるまでのライフサイクル」を猿の生態に見立てて表現したものです。
第1面は、母猿が遠くを見つめ、子猿の将来を案じながら慈しむ「誕生と母子の絆」。続く第2面が、世の中の悪事や不要な情報をシャットアウトして無垢な心を保つ「幼少期(三猿)」です。つまり、見ざる・聞かざる・言わざるは独立した格言ではなく、「幼少期に余計な悪を見聞きさせず、素直な心を育むべし」という教育方針の一コマに位置づけられています。
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