例のプールとは?新宿の聖地「スタジオ花園」の正体と歴代作品の全貌
ネットユーザーの間で「例のプール」と通称される施設の正体は、東京都新宿区新宿1丁目のマンション最上階に位置する高級レンタル撮影スタジオ「Hanazono Room」です。もともとは「ピーススタジオ」や「スタジオ花園」という屋号で知られ、現在は音楽練習スタジオやダンススタジオなどを全国展開する株式会社ノアが運営する「新宿ノアスタジオ(NOAH STUDIO 新宿1号店)」の一部門として営業を続けています。
ロケーションは東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」から徒歩数分という都心の一等地にあり、外観は一見すると落ち着いたヴィンテージマンションです。しかし、エレベーターで最上層階へ上がりペントハウスの扉を開けると、そこにはネット上で幾度となく目にしてきたあの光景が広がっています。
スタジオ全体の総面積はおよそ130平方メートルに及び、その中央に鎮座する室内プールは長さ約6.5メートル、幅約3メートル、水深約1.2メートルという設計です。底面と壁面には鮮やかなアクアブルーのタイルが敷き詰められ、頭上には自然光を贅沢に取り込む大型のガラス天窓が傾斜を描いて設置されています。プールサイドにはウッドデッキ調のスペースやバーカウンター、螺旋階段が併設されており、採光性・開放感ともに撮影スタジオとして極めて計算され尽くした構造を誇ります。
この場所が「例のプール」と呼ばれるようになった元ネタと発祥は、2000年代初頭に遡ります。当時、成人向けビデオ(AV)業界において「高級リゾートホテル」や「セレブの邸宅」を演出するためのロケ地として爆発的に採用されました。同一のスタジオで撮影された作品が同時多発的に流通した結果、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)などの掲示板上で「またあのプールか」「どのメーカーも同じ場所を使っている」と話題になり、固有のスタジオ名を伏せたまま「例のプール」というスラングで呼ばれ始めたのが直接の起源です。