桃井かおりの若い頃が圧倒的美人と話題!英国留学から現在までの伝説
1970年代中盤、桃井かおりさんの評価を決定づけたのがテレビドラマ『前略おふくろ様』(日本テレビ系、倉本聰脚本)でした。萩原健一さん演じる主人公・片島秀次のいとこである「岡野かすみ」役を演じた彼女は、甘ったるい声で本音を鋭く突き刺すような台詞回しを披露。「演技をしているように見えない演技」はテレビ界に革命をもたらし、若者たちの間で彼女の口調を真似るブームが巻き起こりました。
さらに1977年、山田洋次監督の不朽の名作映画『幸福の黄色いハンカチ』に出演。失恋の傷心を抱えて北海道を旅する小川朱美役を好演し、武田鉄矢さん演じる花田欽也との絶妙な掛け合いと、高倉健さん演じる島勇作の重厚な存在感を受け止める繊細なリアリズムで、第1回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞ならびにブルーリボン賞助演女優賞を獲得しました。当時の映画評論家たちは「カメラの前でただそこに呼吸しているかのような自然さ」を絶賛し、演技派トップ女優としての地位を不動のものにしました。
昭和の映画・ドラマ界において、女性キャラクターは「従順なヒロイン」か「ステレオタイプな悪女」の二極化を強いられることが多かった時代です。その中で、弱さも愚かさもそのままさらけ出し、自らの足で立つ等身大の女性像を創り上げた桃井さんの演技アプローチは、当時の日本女性の生き方そのものに大きな解放感を与えました。
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