伝説のローストビーフと極上のもてなし!帝国ホテルブッフェの全貌

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時計の針を昭和30年代へと戻そう。当時の帝国ホテル社長であった犬丸徹三が旅先のデンマークで出合ったのが、北欧の伝統料理「スモーガスボード」だった。好きな料理を自由に選んで楽しむスタイルに深く感銘を受けた犬丸は、日本国内での導入を決意する。

帰国後、メニューの開発という重責を託されたのが、後に「料理界の巨匠」と称される若き日の村上信夫シェフである。北欧の味をそのまま移植するのではなく、日本の顧客の舌に合う洗練されたフランス料理へと再構築する試行錯誤が重ねられた。こうして誕生したバイキング料理は、当時の日本の食文化に革命を起こすことになる。

「バイキング」という名称の由来も非常にユニークだ。当時、都内で公開され話題を呼んでいた映画『バイキング』の力強い海賊たちのイメージと、豪快に料理を楽しむスタイルが一致したことから命名された。この斬新なネーミングはまたたく間に浸透し、日本の高級ホテル・外食産業全体へと広がっていく原点となったのである。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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