土木の現場用語「法肩」とは?法尻との違いや勾配計算・崩壊対策を解説

土木の現場用語「法肩」とは?法尻との違いや勾配計算・崩壊対策を解説について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。

施工現場や試験対策で避けて通れないのが、法面の幾何学的な数値計算です。日本の土木分野では、独自の比率表記が標準として用いられます。

法面勾配の計算方法は、「垂直高さ 1」に対する「水平距離 n」の比率(1 : n)で表すのが大原則です。これを「割(わり)・分(ぶ)」で呼ぶ慣習があります。

  • 1割勾配(1 : 1.0):高さ1mに対して水平長が1m(傾斜角45度)
  • 1割2分勾配(1 : 1.2):高さ1mに対して水平長が1.2m(傾斜角約39.8度)
  • 1割5分勾配(1 : 1.5):高さ1mに対して水平長が1.5m(傾斜角約33.7度)

道路や鉄道、河川堤防などの設計では、国土交通省の道路土工構造物基準をはじめとする各設計示針により、土質(砂質土、粘性土、岩盤など)に応じた標準勾配が厳格に定められています。

また、法面保護用の植生シートや枠工の発注面積を割り出すために行うのが法長計算(のりちょうけいさん)です。法肩から法尻までの斜面の実長(L)は、三平方の定理を使って算出します。

【法長(斜長)の計算式】
法長 L = √(高さ H² + 水平距離 B²)

例えば、垂直高さHが4m、勾配が1:1.5の場合、水平距離Bは「4m × 1.5 = 6m」となります。
法長 L = √(4² + 6²) = √(16 + 36) = √52 ≒ 7.21m
この正確な計算ができて初めて、必要な資材数量の割り出しや施工管理の丁張り(ちょうはり)設置が可能になります。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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