孤高の名優・平幹二朗の急逝から10年――今明かされる「最期の瞬間」と遺された謎
平さんは1970年に女優の佐久間良子と結婚し、一男一女をもうけたものの、1984年に離婚。その後は生涯再婚することなく、都内のマンションで一人暮らしを続けていた。独居老人という言葉が世間に定着しつつあった当時、日本を代表する大俳優であっても、最期は誰にも看取られずに一人で旅立つという現実が、多くの人々に寂しさを与えた。
しかし、元妻である佐久間良子との関係は、離婚後も完全に途絶えたわけではなかった。お互いの才能を認め合う戦友のような関係であり、平さんの訃報を聞いた佐久間は「あまりにも突然で、言葉が見つかりません」と深い悲しみに暮れた。孤独死という言葉の響きとは裏腹に、彼の心には常に家族や芝居への情熱が満ちていたのだ。
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