平服とは?「普段着でOk」の大誤解と失敗しない正解マナー総点検
平服のルールがいかに机上の空論ではなく、現実の人間関係に深刻な爪痕を残すかについて、ネット上に寄せられた体験談や現場の証言からリアルな実態を検証してみたい。
大手相談掲示板やSNS上には、「平服指定」を文字通り解釈して取り返しのつかない屈辱を味わった告白が毎年数多く投稿されている。大手Q&Aサイトに投稿された20代男性の体験談には、生々しい悔悟が綴られていた。
「友人のレストランウェディングで『平服でお越しください』とあり、きれいめのチノパンに新品のポロシャツ、ローファーで行きました。受付に着いた瞬間、血の気が引きました。他の男性陣は全員ビシッとしたダークスーツにネクタイ姿。僕一人だけ休日のゴルフ帰りのような服装で、写真撮影の時も後ろの方に隠れるように立ちました。新郎新婦の親族からも白い目で見られ、穴があったら入りたかったです」(知恵袋に投稿された告白より)
また、都内のゲストハウスで10年以上にわたり数百組の挙式を担当してきた現役ウェディングプランナーは、取材に対して次のように現場の事情を語る。
「『平服でお越しください』という一文は、招待客がタキシードや振袖などを用意する経済的・物理的負担を和らげるための儀礼的な文言です。しかし、若い世代を中心に『カジュアル服で良い』と受け取ってしまう方が一定数いらっしゃいます。過去にはダメージジーンズにチェック柄シャツで現れたゲストがおり、受付で親族の方が絶句されて慌てて近隣の紳士服店へスーツを買いに走らせたケースもありました。お祝いの場を円滑に進めるためにも、平服=スーツスタイルという認識は絶対に持っておいていただきたいです」
このように、平服を巡る失敗は本人が恥をかくだけにとどまらず、招待してくれた主催者や周囲の参加者にまで気まずい思いを強いる結果となる。