『3月のライオン』検索ワードに潜む「気持ち悪い」の真実——不快感の正体と羽海野チカが描いた人間の業
桐山零が居候していた幸田家の長女・香子。彼女の存在もまた、読者に独特の緊張感と胸のざわつきを与える。
零に対する憎しみ、執着、甘え。そして既婚者である後藤との不倫関係。香子が纏う雰囲気は、あまりにも刹那的で痛々しい。零と香子の関係は、単なる幼馴染でも義理の兄弟でもない。傷を舐め合い、互いの痛みを突き刺し合う「共依存」の沼だ。
綺麗な人間関係ばかりを描く一般的な少女漫画や青春漫画とは一線を画す。このドロドロとした感情のもつれ。それに対する直感的な拒絶反応が、一部の読者に「見ていて気持ち悪い」と感じさせるのだろう。
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