【2026年現地ルポ】富良野「風のガーデン」が今、世界中から熱視線を浴びる理由——脚本家・倉本聰の美学と気候変動が生んだ「緑の奇跡」
歩みを進めると、ふと鼻腔をくすぐるイングリッシュローズやフロックスの甘い香り。実はこの香り、自然の気まぐれだけで漂っているわけではない。富良野特有の風向きと風速を計算し尽くした、緻密な植栽配置による成果だ。
風上には香りの強い低木を配し、中央部には風の流れを遮らない背の低い草花を階段状にレイアウトする。時速20キロから30キロの心地よい南風が吹き抜けた瞬間、まるで調香師がブラインドを外したかのように、多様な香りのハーモニーが一気に園内全体へ拡散する仕組みになっている。
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