日仏が惹かれ合う真の理由とは?幕末から2026年の協力関係まで解剖
文化と経済の基盤の上に、現在急速に積み上げられているのが安全保障と先端技術における連携です。フランスは欧州諸国の中で唯一、ニューカレドニアやフランス領ポリネシアなどインド太平洋地域に領土と常駐軍を保有する当事国です。「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を推進する日本にとって、フランスは欧州における最重要防衛パートナーの1つに位置づけられています。
日仏首脳会談の経緯を振り返ると、2010年代以降、外務・防衛閣僚会合(2+2)の定期開催が定着。自衛隊とフランス軍による共同訓練は、東シナ海から太平洋全域へと規模を拡大してきました。とりわけ円滑化協定(RAA)の締結に向けた交渉や、防衛装備品・技術移転の具体化は、両国の安全保障協力をかつてない水準へと押し上げました。
2026年現在の焦点は、経済安全保障とフロンティア技術への協調です。G7をはじめとする国際枠組みにおいて、生成AIのガバナンス構築、半導体サプライチェーンの強靭化、そして脱炭素に向けた原子力・水素エネルギーの活用で、日仏は緊密な足並みを揃えています。アメリカへの過度な依存を避けつつ、独自の戦略的自律性を保ちたいというフランスの外交哲学は、多角的な外交関係を模索する日本にとっても極めて示唆に富む協調モデルとなっています。
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