警察と公安は何が違う?元捜査員が暴露する謎多き活動実態と組織の真相

警察と公安は何が違う?元捜査員が暴露する謎多き活動実態と組織の真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

では、公安警察の仕事内容とは具体的にどのようなものなのでしょうか。その任務は大きく「警衛・警護(要人警護)」「警備実施(デモや暴動対策)」そして「情報・公安捜査」に大別されます。なかでも秘密の厚い壁に覆われているのが、外事課や公安課が担う防諜・監視活動です。

日本における中枢部隊として知られるのが警視庁公安部です。全都道府県警察の中で唯一「部」の格を持ち、所属員は1,000人規模を誇ります。警視庁公安部は公安総務課、公安第一〜四課、外事第一〜四課などで構成され、極左暴力集団、右翼団体、日本共産党、国際テロ組織、そして外国情報機関による工作活動への対処に分掌されています。

特に注力されているのがスパイ摘発と防諜(カウンター・インテリジェンス)です。元警察関係者の手記や退官者の証言によると、外国の外交官や諜報員を監視する「作業」と呼ばれる尾行・張り込みは、一般的な刑事捜査とは桁違いの慎重さを要求されます。対象者に尾行を察知された瞬間、外交ルートを通じた情報封鎖や工作拠点の即座の放棄が行われるため、数百メートル離れた位置から複数台の車両や要員を入れ替えつつ追跡する高度なチームプレーが日常的に展開されます。

さらに、公安捜査の生命線とされるのが潜入捜査と協力者獲得(通称「エス」の獲得・育成)です。日本の法制度上、身分を偽って犯罪組織に深く潜入する米国型のおとり捜査には厳しい制約があります。そのため公安警察は、監視対象となる過激組織や宗教団体、在日外国人のコミュニティ内部に深く食い込み、自発的に内部情報を提供してくれる「協力者」を地道にリクルートする手法を磨いてきました。

人間関係の構築には数ヶ月から数年の歳月が費やされます。対象者の経済状況、家庭環境の悩み、思想的迷いを徹底的にプロファイリングし、接触を図って信頼を獲得する。この工作費用は国費から極秘に支出される「捜査報償費」で賄われ、会計検査院の一般監査すら及ばない聖域として運用されてきた歴史があります。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

タグ: https://starterpackmemes.com/ninja-world/5359757/