日本橋三越本店本館の歩き方!重文建築と名物グルメの魅力を解剖
エントランスで来館者を迎える「ライオン像」は、1914年(大正3年)に設置されて以来、1世紀以上にわたって日本橋の街を見守り続けてきました。ロンドンのトラファルガー広場にあるネルソン記念塔下の獅子像をモデルに鋳造されたこの像は、戦時中の金属類回収令を奇跡的に免れた強運の持ち主でもあります。「誰にも見られずに背にまたがると念願が叶う」という都市伝説が受験生の間で広まり、現在でも合格祈願や願掛けのパワースポットとして親しまれています。
館内に足を踏み入れ、本館1階から吹き抜けの中央ホールを見上げると、巨大な木彫彫刻「天女(まごころ)像」が神々しい存在感を放ちます。名匠・佐藤玄々氏が約10年の歳月を費やして1960年に完成させたこの大作は、樹齢500年近い檜を使い、瑞雲に包まれて舞い降りる天女の姿を極彩色で表現した傑作です。高さ約11メートルにおよぶ細密な彫刻のディテールは、2階・3階の回廊から見下ろすアングルによって全く異なる表情を見せます。
建築美をさらに深く味わいたいなら、不定期で開催される日本橋三越重要文化財見学ツアーへの参加が外せません。専任のツアーガイドが館内を巡りながら、アンモナイトの化石が眠る大理石の壁面や、手作業の真鍮装飾が残るエレベーター周りなど、通常の見学では見落としがちな細部まで詳しく解説してくれます。
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