安倍とプーチン27回会談の真相|北方領土交渉の功罪と現在の評価
2022年7月、安倍元首相が奈良市で凶弾に倒れた際、プーチン大統領が昭恵夫人と洋子夫人(母)に宛てて送ったプーチン大統領の弔電は、当時の緊迫した国際情勢の中で異様な際立ちを見せました。「真の愛国者であり、両国関係の発展に多大な貢献をした傑出した政治家」と最大限の賛辞を捧げ、西側諸国の首脳とは全く異なる個人的な悼意を表明したのです。
しかし、感情の交露とは冷徹に切り離され、国家関係は冷え切る一方となりました。ロシアによるウクライナ侵略を受け、日本政府がG7と協調して厳しい対露制裁に踏み切ると、ロシア側は即座に日本を「非友好国」に指定。2022年3月には日露平和条約交渉の中断を一方的に宣言し、北方四島での共同経済活動や元島民によるビザなし交流・墓参事業もすべて停止されました。
2026年現在、北方領土にはロシア軍の最新鋭地対空ミサイルシステムや駐留部隊のインフラ整備が進み、軍事要塞化が一層強まっています。安倍氏が心血を注いだ対話の遺産は事実上凍結され、日露首脳外交は数十年前の冷戦期をも下回る深い断絶の時代へと突入しています。
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