鳥刺しは違法で禁止?牛レバ刺しとの違いや鹿児島・宮崎の安全基準を解説
行政の規制が緩やかであることと、医学的なリスクの軽重は一致しません。鶏肉を生食する際、直面する最大の脅威がカンピロバクター・ジェジュニ/コリです。
この細菌の恐るべき特徴は「微量感染」にあります。サルモネラ菌などが数万〜数億個の菌量を必要とするのに対し、カンピロバクターはわずか数百個程度というごく微量の菌が体内に入るだけで感染・発症します。食肉の表面にわずかに付着した菌液が箸や皿を介して口に入るだけで、防ぎきれません。
潜伏期間が2〜7日と非常に長いことも特徴です。食事の翌日ではなく数日後に発熱、激しい腹痛、水様性下痢、血便が現れるため、本人が原因を特定しづらい傾向があります。
最も警戒すべきは、感染から数週間後に発症することがある後遺症「ギラン・バレー症候群(GBS)」です。体内に入ったカンピロバクターの抗原構造が人間の末梢神経と酷似しているため、自らの免疫システムが神経組織を攻撃してしまう自己免疫疾患です。手足のしびれや筋力低下から始まり、重症化すると全身の運動麻痺、呼吸困難に陥り、人工呼吸器管理が必要となるケースや永続的な後遺障害が残る事例も報告されています。
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