ガラス工房清天の琉球ガラスが愛される理由|松田清春の技と通販情報
琉球ガラスの歴史は、太平洋戦争直後の物資不足のなか、米軍基地から廃棄されたコーラやビールの空き瓶を溶かして生活雑器を作ったことから始まりました。しかし高度経済成長や観光産業の発展とともに、扱いやすく発色の良い新品のガラス原料(珪砂やカレット)を用いる工房が主流となっていきます。
そんな時代の流れにあって、あえて手間のかかる「廃瓶の再生」にこだわり続けているのがガラス工房清天の主宰・松田清春氏です。松田氏は沖縄の伝統的なガラス工房で長年修行を積み、独立後も一貫して生活者の視点に立った器を作り続けてきました。回収された空き瓶はラベルを剥がし、1本ずつ丁寧に洗浄・分別されたのち、1,000度を超える溶解炉でじっくりと溶かされます。
「高価な鑑賞物ではなく、朝の食卓や晩酌で気兼ねなく使ってもらえる丈夫な器を作りたい」という松田氏の言葉どおり、清天のうつわには飾らない力強さがあります。原料となる瓶の性質やその日の天候、炎の機嫌によってガラスの粘度は刻一刻と変化しますが、熟練の職人たちはその揺らぎを手先の感覚で見事に手懐け、唯一無二の表情へと昇華させています。
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