上野・国立西洋美術館の真価!世界遺産建築と2026年最新巡礼術

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国立西洋美術館のもうひとつの主役は、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエが日本で唯一手掛けた本館建築です。2016年、「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」として世界文化遺産に登録されました。

コルビュジエが提唱した「近代建築の5つの要点」のうち、当館ではピロティ(柱で持ち上げられた開放的な地上階)や屋上庭園、自由な平面設計が見事に具現化されています。建物の中心に足を踏み入れると、吹き抜け構造の「19世紀ホール」が広がり、三角形の天窓(トップライト)から自然光が差し込む神秘的な空間構成に圧倒されます。

この建築の根底にあるのは、コルビュジエの都市・展示構想である「無限成長美術館」の思想です。中央のホールから外側へ向かって渦巻き状に展示室を拡張できるモジュール設計となっており、コレクションの増加とともに建物を外側へと増築できる先進的なアイデアが随所に散りばめられています。

実施設計・監理を担ったのは、コルビュジエに師事した日本の近代建築の重鎮たち――前川國男、坂倉準三、吉阪隆正です。彼らが師の意図を汲み取りながら日本の気候や耐震基準に適合させた協働作業の痕跡は、コンクリートの木型目地や階段の手すり、照明配置に至るディテールに宿っています。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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