体調が悪い時の食事は何が正解?症状別メニューと避けるべきNg食品の罠
「熱があるからスタミナをつけなければ」「風邪にはビタミンCたっぷりの果汁が良い」――長年信じられてきた民間療法の常識には、消化生理学の観点から見て極めて危険な落とし穴が潜んでいます。医療機関の消化器内科医らへの取材でも、体調を崩した患者が「早く治そうとしてステーキやうなぎ、ニンニク料理を食べ、激しい胃痛や下痢を併発して運ばれてくる」という事例が頻繁に報告されています。
まず絶対に避けなければならない筆頭が、高脂質の肉類や揚げ物、スタミナ系食品です。脂質は三大栄養素の中で最も消化に時間がかかり、胃内に4時間から6時間近く留まります。平常時なら力になる脂質も、白血球がウイルスと交戦している極限状態では、胃腸の血流を奪い、消化不良による吐き気や胃もたれを確実に引き起こします。
次に注意すべきは、柑橘類(オレンジ、グレープフルーツなど)や酸味の強い果汁100%ジュースです。「ビタミン補給」の名目で選ばれがちですが、含まれる強いクエン酸や果糖が、炎症を起こして過敏になった胃壁や喉の粘膜を容赦なく攻撃します。特に胃痛や嘔吐感を伴う急性胃腸炎の初期に柑橘系を流し込む行為は、傷口に塩を塗り込むようなものです。
さらに見落とされがちな盲点が、牛乳やヨーグルトなどの乳製品と、食物繊維が豊富な生野菜やきのこ類です。発熱時や下痢の局面では、腸内の乳糖分解酵素(ラクターゼ)の活性が一時的に著しく低下しています。良質なタンパク源に見える牛乳も、腸内で分解できず浸透圧性下痢を悪化させる引き金になりかねません。繊維質の高いごぼうや玄米も、弱った消化管の蠕動運動に過度なストレスを与えるため、急性期には厳禁です。
タグ:
https://edugrew.academy/Suigai-nyusu/7273447/