ブルーハーツ「トゥーマッチペイン」意味と歌詞に隠された痛烈な真実
THE BLUE HEARTSといえば、「リンダ リンダ」や「TRAIN-TRAIN」に代表される、縦ノリの性急なビートと直情的なメッセージを思い浮かべる人が多いだろう。だが、彼らの本質的な凄みは、そうしたパンク・ロックのフォーマットを軽々と逸脱する表現力の幅広さにあった。
甲本ヒロトのボーカルは、静寂から激情へとグラデーションを描く。曲の冒頭で見せる絞り出すような低音の呟きは、次第に切迫感を帯び、サビでは魂を削るような絶叫へと変わる。技巧的な上手さではない。声のかすれ、息継ぎの荒さ、ピッチの揺らぎのひとつひとつに、言葉にできない感情の重みが宿っている。
研ぎ澄まされたギターアルペジオ、哀愁を帯びたブルースハープの音色。それらが渾然一体となり、パンクというジャンルの垣根を取り払った。怒りや反抗だけでなく、哀しみや脆さをも曝け出すこと。それこそが、彼らが提示した最も先鋭的なパンクのアティテュードだった。
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