矢沢永吉『逃亡者』が放つ色気の正体|80年代の最高傑作を徹底解剖
ネット上のレビューやファンコミュニティでは、時に「『逃亡者』はシンセを多用したため、当時のファンから賛否両論があった」という記述が見られますが、これは半分正解で半分は誤りです。
確かに70年代のキャロル時代や初期ソロの泥臭いロックンロールを至上とする一部の層からは戸惑いの声もありました。しかし、オリコンチャートや当時の音楽専門誌の批評を見ると、アルバム『E'』は「邦楽ロックが洋楽の水準に完全に追いついた」と極めて高い評価を獲得しています。
単なる流行のシンセポップの模倣ではなく、矢沢特有のメロディセンスと生身のボーカルがブレンドされていたからこそ、40年以上が経過した現在でも「古臭い80年代サウンド」にならず、現行のインディーロックやシティポップ文脈からも再評価されているのです。
【プロの結論】今こそ『逃亡者』を聴くべき人・別のアプローチが向いている人
矢沢永吉の膨大なディスコグラフィの中で、「逃亡者」およびアルバム『E'』は誰に最もフィットするのでしょうか。
【こんな人におすすめ】
・80sシンセポップ、ニューウェイヴ、UKロックが好きなリスナー
・スタイリッシュで影のある大人のロックを求めている人
・ドライブや深夜のリスニングに最適なキレのある名曲を探している人
【王道の別曲から入るべき人】
・キャロル時代のようなストレートな初期衝動ロックンロールを求める人(→『黒く塗りつぶせ』『I LOVE YOU, OK』がおすすめ)
・武道館の代名詞であるタオルの乱舞を体感したい人(→『止まらないHa〜Ha』『トラベリン・バス』がおすすめ)
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