香港の旗に咲く「バウヒニア」の意味とは?旧旗との違いと激動の歴史
1984年の「中英共同声明」によって1997年7月1日の主権返還が決定したことを受け、香港の新しいシンボルを策定する作業が本格化しました。英国領時代の旗をそのまま継続使用することは主権の観点から不可能なため、まったく新しい「香港特別行政区区旗」の制定が必須となったのです。
1987年から1988年にかけて開催されたデザイン公募には、世界中から7,000点を超える応募作が殺到しました。しかし、審査委員会を完全に納得させる単一の決定打は現れず、選考は難航を極めます。最終的に、建築家の何弢(Tao Ho)氏をはじめとする審査委員たちが、応募案の中にあった「バウヒニア」のモチーフに着目し、複数の優れたアイデアを統合・洗練させる形で現在のデザインを完成させました。
1990年4月、中国の全国人民代表大会において「香港基本法」が採択されると同時に、現在の区旗デザインも正式に承認されました。そして1997年7月1日午前0時、返還記念式典において英国旗が降ろされ、五星紅旗とともに新しいバウヒニアの旗が夜空に掲揚された瞬間は、香港の新たな時代の幕開けを象徴する歴史的シーンとして世界中に中継されました。
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