2021年花火大会の開催予定と混乱の真相|中止とゲリラ花火の全記録
2021年初頭の段階では、多くの実行委員会が「感染防止対策を徹底した上での開催」を目指し、観覧エリアの制限や事前予約制の導入を前提にスケジュールの策定を進めていました。しかし、初夏から夏本番にかけて猛威を振るったデルタ株による感染爆発(第5波)が、その計画を根底から覆すことになります。
相次ぐ中止の最大の理由は、「観覧者の移動と密集に伴う感染リスクの抑制」でした。屋外イベント自体は感染リスクが比較的低いとされていたものの、主要駅や河川敷周辺での行き帰りの混雑、長時間の飲食を伴う宴会行為の制御が極めて困難と判断されました。さらに、自治体から酒類提供自粛や不要不急の外出自粛要請が出されていたことも、主催者の背中を重く圧迫しました。
もう一つの決定的な要因が、「警備体制の逼迫」です。2021年夏は東京五輪・パラリンピックが開催され、全国から警察官や警備員が首都圏に大規模動員されていました。数十万人規模の観客を誘導する花火大会において、十分な警備人員を確保できないことは重大な事故リスクに直結します。安全確保の観点からも、多くの主催者が苦渋の決断を下さざるを得ない構造が存在していました。
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