ももひき・タイツ・パッチの違いは?語源と2026年最新防寒を徹底解明
漢字で書く「股引」の正しい読み方は、一般的には「ももひき」、伝統文化や職人の世界では「またひき」と呼ばれます。どちらの読み方も間違いではありませんが、歴史的な文脈によって使い分けられています。
語源の有力な説は、足の「股(もも)」に布を「引き通す」という動作から名付けられたというものです。室町時代末期から江戸時代初期にかけて、ポルトガルから伝わったカルサン(南蛮風のズボン)の影響を受け、脚絆(きゃはん)とズボンが一体化した作業着として広まりました。
江戸時代には、動きやすさと実用性の高さから、大工や飛脚、旅人、町火消しといった現場で働く男たちの必需品となりました。すねから太ももまでぴったりとフィットする形状は、裾が道具や木材に引っかかるのを防ぐ合理的な作業着だったのです。
この伝統を色濃く残しているのが、全国各地の神輿渡御で使われる「祭り股引」です。祭りの現場では、伸縮性のない木綿生地の股引を美しく穿きこなすことが粋とされます。右足を入れ、左足を入れ、腰紐を交差させてキュッと締め上げる独自の履き方には、身体を引き締め、長時間の練り歩きに耐えるサポーターのような役割も備わっています。
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