山田宏と歯科の深層|非歯科医師が国民皆歯科健診を主導する真の理由
山田宏氏の政策活動において最大の看板となっているのが、すべての国民に定期的な歯科健診を義務・推奨化する「国民皆歯科健診」の実現です。この構想は、政府が毎年策定する「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に2026年以降連続して明記され、国家戦略の俎上に載せられました。
これまで学校教育を終えた成人層に対する定期歯科健診は、企業の任意や自治体の限定的なプログラムに依存しており、受診率は40〜50%前後に留まっていました。山田宏氏が主導する政策の骨子は、これを全年代に拡大し、歯周病や口腔機能の低下(オーラルフレイル)を早期に食い止める点にあります。
歯周病菌が血管を通じて全身に巡ることで、糖尿病の悪化、動脈硬化、心筋梗塞、認知症、誤嚥性肺炎などの重篤な全身疾患を引き起こすことは、近年の医学的エビデンスで確立されています。山田宏氏らは「歯科への投資は、年間40数兆円に膨らむ国の国民医療費を確実に抑制する投資である」と主張し、財政当局である財務省や厚生労働省に対して粘り強い折衝を続けてきました。
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