元中日エース今中慎二の現在と引退の真相|伝説のスローカーブ秘話

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大阪桐蔭高校の1期生として甲子園の土を踏み、1988年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した今中慎二の経歴・プロフィールは、まさに平成初期のプロ野球を象徴するスター街道でした。高卒1年目から一軍で先発登板を果たすと、左腕特有の角度と抜群の投球センスで瞬く間に頭角を現します。

キャリアの頂点となったのがプロ5年目の1993年です。17勝7敗1セーブ、防御率2.20、247奪三振という圧倒的なスタッツを叩き出し、最多勝利・最多奪三振の二冠を獲得。最高の先発完投型投手に贈られる沢村賞を満票に近い評価で受賞し、名実ともに日本球界を代表する絶対的エースへと登り詰めました。

項目・シーズン今中慎二の実績値一般的な一流投手の基準値編集部の見解・分析1993年 成績(沢村賞獲得)17勝7敗 / 防御率2.20 / 247奪三振 / 完投14(3完封)15勝 / 防御率2.80 / 150奪三振 / 完投5〜8投球回249.0イニングを記録。奪三振率8.92と当時の投球環境下で異次元の支配力を誇った。1994年 10.8決戦シーズン13勝9敗 / 防御率3.20 / 投球回197.0 / 完投1410勝 / 防御率3.50 / 投球回150.0 / 完投3〜5シーズン終盤の中4日・中3日連投を経て迎えた運命の最終戦に先発。過密日程での奮闘が際立つ。球速差・投球スタイル直球最速149km/h ↔ カーブ80〜90km/h(球速差約60km/h)直球最速145km/h ↔ 変化球115〜125km/h(球速差20〜30km/h)現代のスピードガン測定基準であれば150km/h超相当の体感速度。緩急の落差は球史最高峰。通算成績(13シーズン)91勝69敗5セーブ / 通算防御率3.37 / 完投74(14完封)通算100勝以上(名球会基準は200勝)実質的にフル稼働できたのは約8年。故障がなければ200勝到達は確実視されていた天才肌。

1994年10月8日、勝った方がリーグ優勝という日本プロ野球史上最大の熱戦「10.8決戦」(ナゴヤ球場)において、高木守道監督から先発マウンドを託されたのも今中慎二でした。シーズン終盤の過酷なローテーション登板で疲労が極限に達していたにもかかわらず、巨人の強力打線に真っ向勝負を挑んだ姿は、昭和から平成へと移り変わる激動のプロ野球史に深く刻まれています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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