お通夜と葬式の違いとは?参列の優先度と香典・服装の最新マナー

お通夜と葬式の違いとは?参列の優先度と香典・服装の最新マナーについての最新情報をお届けします。

インターネット上の古いマナー情報や俗説の中には、現在の葬祭現場の実態と乖離しているものが複数存在します。現場で恥をかかないために、代表的な3つの誤解を正しておきましょう。

誤解1:「お通夜には喪服ではなく平服で駆けつけるのが礼儀」の罠

ネット記事で今なお散見されるのが「通夜に喪服を着ていくと、不幸をあらかじめ予想して準備していたようで失礼になるため、地味な平服で行くべき」という言説です。これは、自宅で訃報を聞いて文字通り取り急ぎ駆けつけた昭和初期までの慣習に過ぎません。

現在のように式場で開式時間が指定されている半通夜においては、遺族も参列者も「準喪服(光沢のない黒のフォーマルスーツやアンサンブル)」を着用するのが基本マナーです。もちろん、職場から急遽駆けつける場合に限り、ダークグレーや濃紺のビジネススーツでの参列も許容されますが、「わざわざ平服に着替えて行く」必要は全くありません。

誤解2:焼香の回数は宗派のルールを完璧に守らなければならない?

「真言宗は3回、曹洞宗は2回、浄土真宗本願寺派は1回」といった焼香の作法と回数に神経質になりすぎる方が多く見受けられます。しかし、実際の式場現場では会葬者の列が長く伸びる場合、司会者や式場スタッフから「ご参列の皆様、ご焼香は心を込めて1回でお願いいたします」とアナウンスされるケースが珍しくありません。

自身の宗派や故人の宗派作法を知っておくことは望ましいものの、現場の進行や遺族側の案内に従うことが最優先されます。作法に気を取られて所作がぎこちなくなるよりも、心を込めて一礼し、静かに1〜2回つまんで香炉にくべる姿勢のほうが尊ばれます。

誤解3:「家族葬だからお通夜はない」という思い込み

家族葬とお通夜の違いを混同し、「家族葬=通夜を省く一日葬」と誤解しているケースが散見されます。家族葬とはあくまで「参列する範囲を親族や極めて親しい身内に限定した葬儀」の呼称であり、儀式としては一般葬と同様にお通夜も葬儀告別式も2日間にわたって執り行われるのが通例です。

お通夜を行わない形式は「一日葬(告別式と火葬のみ)」または「火葬式(直葬)」と呼ばれます。訃報連絡に「家族葬」とあっても、それは儀式の省略ではなく参列制限を意味している点に留意してください。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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