実は38度が平熱?馬の体温の秘密と危険な発熱サイン・正しい測り方
馬の体温が38.6〜38.9度を示した場合は「微熱」、39.0度を超えた場合は「明らかな高熱」と判定されます。馬は発熱すると、食欲不振、耳や四肢の先端の冷感、ぼんやりと頭を下げる沈鬱状態、目やに、発汗といった外見上の変化を見せます。
臨床現場において頻繁に見られる馬の発熱と原因には、以下のような疾患が挙げられます。
1. 馬インフルエンザ(Equine Influenza)
伝播力が極めて強い呼吸器感染症です。代表的な馬インフルエンザの症状として、40度前後の急激な高熱、激しい乾性咳嗽(激しい咳)、漿液性〜粘液性の鼻汁が現れます。発熱初期に速やかに隔離し、安静を保たないと二次感染による肺炎を引き起こします。
2. 馬ヘルペスウイルス感染症(EHV-1 / EHV-4)
若馬の呼吸器症状や発熱だけでなく、妊娠牝馬の流産、さらには後躯麻痺などの神経症状を引き起こす危険な感染症です。二峰性の発熱(一度下がった熱が再び上がる現象)が特徴的です。
3. 腺疫(せんえき)
化膿レンサ球菌による感染症で、高熱とともに下顎リンパ節が大きく腫脹し、膿瘍を形成して自潰します。
4. 輸送熱(トラベルシックネス)
長時間の馬運車移動によるストレスと、頭を下げられない姿勢が続くことで気道内の細菌が肺へと落ち込み発症する細菌性肺炎・胸膜肺炎です。長距離輸送後の検温は必須のルーティンです。
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